この時期の子どもは、まだ自分の思いを上手に言葉にすることは出来ませんが、相手の言っていることが少しづつ分かってくるようになってきます。また自分の名前を呼ばれるのが、とっても嬉しい時期です。

言葉の理解

この時期の子どもは、まだ自分の思いを上手に言葉にすることはできませんが、相手の言っていることが少しづつ分かってくるようになってきます。色々なことをまるでスポンジが水を吸うように吸収していきます。お母さんやお父さんなど身近な人から声を掛けてもらった言葉が、赤ちゃんの中に蓄積され、少しづつ繋がってくるのです。沢山の言葉をかけながら、色々なことを体験させてあげましょう。「こんなことを話しても、まだ分からないかな」と思わず、お母さんが感じたことを語りかけましょう。お父さん、お母さんが沢山の言葉のシャワーを掛けてあげることで、赤ちゃんの言葉への興味、関心もどんどん高くなってきます。また、積み木遊びなどする時にも、「どうぞ」と言いながら積み木を渡してみましょう。お母さんの真似をして、ちょこんと頭を下げて、今度は赤ちゃんの方から「どうぞ」をしてくれるようになります。

体の発育

1歳を過ぎる頃になると指先が発達してくるので、今まで5本の指で掴んでいた赤ちゃんも、親指と人差し指で小さいものを上手に「つかむ」ことが出来るようになってきます。小さな石を拾ったり、公園でじーっと座って砂をいじったり、家の中では、床に落ちたゴミを摘んでいる姿を良く見かけるようになるでしょう。

好奇心

また、好奇心が旺盛になってくるのもこの時期です。引き出しの中のものや、お母さんのお財布の中身を全部だすなどに悪戯もする様になってきます。悪戯をされると、お母さんはイライラしてしまいがちですが、そんな時には頭ごなしに怒るのではなく、「沢山出せたねー。でもこれは大事だからだめだよ。」とまずは受けとめ、それから優しく教えてあげてください。

よだれ

普段はあまりよだれが出ない子どもでも、一生懸命になるとよだれが沢山出る子どももいます。2歳くらいまでは、まだ何でも口に入れてしまうことが多く、誤飲、窒息の危険が高いので、ボタンやクリップ、タバコの吸殻などの誤飲しそうなものは、子どもの手の届かないところに置くようにしましょう。洗剤などの置き場所にも、注意が必要です。

言葉の発達

少しづつ自分の名前が理解できるようになってくる頃です。「〇〇ちゃーん」と名前を呼ばれると、それまで遊んでいた手を止めて、はっと振り向いたり、満面の笑顔答えてくれます。この時期の子どもは自分の名前を呼ばれると、とっても嬉しい時期です。沢山名前を呼んであげましょう。また、これまで「ウツー」や「アック」などと、言葉にならない言葉を発していた赤ちゃんですが、ある時不意に「ママ」「パパ」など、意味のある言葉が少しづつ出てくる頃です。子どもにとって、おかあさんやお父さんの優しい語りかけが言葉の源になります。日々の生活の中で、身の回りのことなど沢山話しかけてあげましょう。散歩に出掛けた時なども、お天気やお花のことなど、どんどん話してあげてください。言葉のタンクがいっぱいになると、少しづつ言葉が出てくるようになります。最初はどんな言葉を子どもが話すのか、お母さんもお父さんもたのしみですね。ママが先でもパパが先でも、意味のある言葉を話すようになったことは、子どもにとって、大きな成長の一歩。是非祝福してあげましょう。