1歳頃になると、徐々にひとり歩きが出来るようになってきます。言葉の発達も個人差があるので、大人の言ってる言葉を理解できれば十分です。1歳になると、離乳完了時期を迎えます。おにぎりやサンドイッチなど手に持てるメニューにしてあげると良いでしょう

体の発育

運動発達は個人差がありますが、ほとんどの子は1歳半くらいまでに一人歩きできるようになります。中には、お座りの姿勢で移動し、それがずっと続いて、ある日いきなり歩くお子さんもいます。

言葉の発達

言葉の発達は、運動発達以上に個人差があります。1歳くらいの時期は、「ちょうだい」などの大人の言ってることの理解が出来ていれば十分です。1歳半くらいになると、「マンマ」など、意味のある単語も徐々に増えていくでしょう。中には2歳近くになってから、急に沢山話し始める子もいます。それまでは、例えば子供が犬を指差した時は、「そうねワンワンいたね」などと語りかけてください。こうしたやりとりが、言葉を育んでいきます。いずれも、気になることがあるときは、1歳や1歳6カ月検診の時、小児科医に相談しましょう。

離乳完了期

3回の離乳食で必要なエネルギーと栄養素がほぼ摂れるようになり、食品の幅も広がって離乳の完了を迎えます。自分で食べたいという欲求も強くなるので、おにぎりや小さなサンドウィッチなど、手で持てるメニューもいいでしょう。スプーンなどでこぼさず食べられるのは2歳くらいからです。少しづつ、自分でやらせてあげます。「遊び食べ」「食欲のムラ」「偏食」もこの時期は当たり前ですので、見守っていきましょう。

牛乳とミルク

1歳過ぎたら牛乳またはミルクを1日400ml与えます。ただ、牛乳は幼児期の成長に大切な鉄分がほとんど含まれていません。フォローアップミルクは、鉄やビタミン類を強化してあるので、母乳のお母さんもそのまま与えながら、離乳食の後やおやつの時間にプラスして与えてみてもいいでしょう。

卒乳

母乳をやめる事を以前は「断乳」と言っていましたが、最近はこの言葉は使わなくなりました。断つのではなく、お子さんが自然に離れていくのを待ちましょうという意味で「卒乳」などと呼んでいます。離乳食の後の母乳やミルクはだんだん減らしていきましょう。

赤ちゃんのお世話

1歳までの成長もすばらしいですが、1歳からの子供の成長も、また目を見張るものがあります。自我も日々育ってきて、「欲しくない」「いや」などの意思表示も出てきます。癇癪を起こすこともあるでしょう。しかし「しつけをしなければ」と気負わないでください。まず危険なことだけ「ダメ」と声と態度で教えましょう。叩く必要はありません。子どもは大人の声や表情、態度からいろいろな事を学んでいきます。

兄弟げんか

上に兄がいると息は、下の子の自己主張がはっきりするに連れて、兄弟ケンカも起きてきます。物の取り合いもよくあります。しかし、危険でない限りは静観してましょう。子どもはこうして人間関係を学ぶからです。もう少し大きくなれば、子ども同士で解決できることも増えてくるものです。

お母さんの体も大切に

もう一つ、大事にしたいのがお母さん自身の健康です。出産からちょうど一年ですから、この機会に婦人科や内科での健康チェックを受けておくのも大切なことです。