8カ月になるとお座りはほぼ完成して、ハイハイが始まります。外遊びに積極的に連れて行ってあげたい時期ですが、赤ちゃんが活動的になっているので事故に気をつけましょう。

体の機能

8カ月~9カ月になると、お座りはほぼ完成です。一人でしっかり座っていられる赤っちゃんがほとんどになります。お座りの完成と前後して「ハイハイ」も始まります。スタイルは色々です。腹ばいのままで手足を動かして後ろにずり下がったり、同じところを時計のようにグルグルと回ったり、両手を動かして前に進む赤ちゃん、クロールで進む赤ちゃん、肘で進む赤ちゃんなど様々ですが、どれもハイハイの正常なパターン、最初の時期によくあるスタイルです。

歩行の時期

中にはお座りをしないでつかまり立ちや一人歩きを始める赤ちゃんもいます。「早すぎる歩行は足に悪影響があるのでは」と心配するお母さんもいますが、それがその子にとっての「時期ですから」心配いりません。反対に、無理に歩行の練習をさせる必要もありません。

感情表現

単語を発するのはまだ先ですが、大人の顔色や状況を察したりする力も少しずつついてきます。自分の意思もはっきりしてきて、甘えて泣いたり、抱いてほしいと手を伸ばしてきたりします。声にもますます感情が加わっていきます。

離乳食

目で見て、手を出してつかむという動作がますます上手になり、手の機能そのものも発達してきます。離乳食の時、物を手でつまんだり、こね回して遊んだりするようになります。大人は困ってしまいますが、これも赤ちゃんの成長の証。汚れてもいいような環境整備をしましょう。また、この時期は飽きが来るのか、一時的に食べる量が減る赤ちゃんもいます。ですから遊び食べが始まったときは、きりのいいところで「おしまい」にしてかまいません。食後のおっぱいやミルクは、この時期も赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませてあげます。

赤ちゃんのお世話

この時期、大切なのは事故の予防です。赤ちゃんは好奇心いっぱいで、近くにあるものは何でも手でつまんで口に入れてしまいます。ハイハイや、つかまり立ちを始めると、活動範囲はどんどん広がります。赤ちゃんは口の中に入れるサイズのもの(目安はゴルフボールくらいの大きさ)、危険なものはすべて赤ちゃんの手の届かないところに片付けましょう。やけどの原因になる炊飯器やアイロンなどは絶対に床に置かないこと。また、台所や階段には柵などをつけましょう。誤飲・中毒で一番多いのはタバコ、吸い殻も注意です。」

お出かけ

外遊びを積極的にしましょう。天気のいい日、広い芝生に座って遊んだり、ハイハイするのは、赤ちゃんも大好きです。最近は保健所、児童館などを拠点にした子育てサークルや参加自由の遊びの日もあります。こうしたところに出かけてみてもいいでしょう。お友達作りにもなります。