実母や義母から、「抱き癖がついたら大変よ」と言われます

983 views育児について

実の母や、義理の母からも、「抱き癖がついたら大変よ」と言われますが、どうしたらいいのでしょうか?

akita-youkikai_master Changed status to publish 2020年2月17日

子どもの心を育てるうえで、大切なのは、小さい時はなんといってもスキンシップです。
抱っこしたり、ぎゅっと抱きしめてあげたり、手を握ったりです。
以前「抱き癖」をつけてはいけない、と言われた時期がありました。抱っこしすぎると、子どもの心の成長がよくない、という考え方です。しかしこれは今では、間違いだと言われています。

もともと日本は、スキンシップをとても大事にする国でした。いつもお母さんは赤ちゃんをおんぶしていた。寝る時は川の字。
ところが戦後、アメリカから「抱き癖」をつけてはいけない、という考えが入ってきて、日本全国に広まりました。それが、子育てしている親御さんの世代が育てられた時期です。
その後、アメリカでは、色んな調査がなされて、「抱き癖」は心配ない、むしろ抱っこは子どもの情緒の発達にとても大切だ、といわれるようになりました。

ところが、そのことがきちんと日本には伝わらなかったため、未だに、おじいちゃん、おばあちゃんの世代では、「抱き癖」をつけてはいけないという人が少なくないのです。

抱っこしてもらうと、とても気持ちがいいです。それと同時に、「自分は大切にされている」と感じます。そしてそれは、「自分が大切な存在だから」という自己肯定感を育てることになります。逆に泣いても抱っこされないことが続くと、「自分は大事にされてない」「それは自分が大切な存在じゃないから」と思ってしまう子があるのです。

もちろん、どうしても抱っこできないときもありますし、1回や2回抱っこしないからといって、直ぐに自己肯定感が下がるというものでもありません。ただ少なくとも、「抱っこしないほうが子どもの自立のためにいいことなんだ」と思い込んで、あえて抱っこしない関わりが、1年も2年も続いてしまうと、それはやはり子どもの自己肯定感に影響する、ということなのです。
ですから、抱っこできる時は大いに抱っこする、それが、子どもの心を育てるときに、まず大切なことなのです。

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