11カ月目になると、そろそろミルクも補助的な役割になるころです。赤ちゃんの前歯が生えそろってきたら、そろそろ歯磨きを始めましょう。できることに個人差があるので、心配せず見守ってあげましょう。

体の成長と機能

生後12カ月=1歳のお誕生日を迎えるころには、体重は生まれた時の3倍、身長は1.5倍になるのが目安ですが、この時期から大柄・小柄と個人差が目立ってきます。運動が活発になると同時に、だんだんほっそりとなる子もいます。また、同じ月齢でも、この時期の赤ちゃんの「できること」には、一人一人でかなり違いがあります。ハイハイに夢中になる子、不安定ながらつかまり立ちする子、一方で伝い歩きが盛んな子など。早い子では手を離して1歩2歩だけ、歩いたりもします。無理をさせず、ゆっくり見守ってあげましょう。

赤ちゃんの栄養

3回食が順調なら、栄養の大半は離乳食から取るようになるのが理想です。おっぱいやミルクはむしろ補助的な役割になり、食後のおっぱいやミルクも少しずつ減っていきます。おっぱいやミルクばかり飲んで離乳食が進まないというときは、夜型生活になっていないか、遊びは十分か、生活リズム全体を見直してみましょう。離乳食の硬さに無理はないか、ジュースなどを飲ませすぎでないかなどもチェックしてみてください。

赤ちゃんのお世話

このころになると、絵本や音楽に関心を示し始める子も多くなります。絵本はごくシンプルな、絵だけのものから与えてあげるといいでしょう。

前歯が生えてくるのは平均で生後6~8カ月ころですが、1歳のお誕生日近くなってやっと1本という子もいます。いずれにしても、生えてきたなら心配いりません。このころですと、4本になった子もいますので、嫌がらないようならそろそろ歯磨きを始めてみましょう。赤ちゃんの頭を膝に乗せて、ベビー用歯ブラシを鉛筆のように持ち、お母さんがシュッシュと食べかすを落とします。自分で歯ブラシを上手に使えるようになるのは4~5歳ころなので、それまでは大人が虫歯に気をつけてあげることが大切です