発達障害の症状はどのようなものがありますか？

A.自閉症スペクトラム症障害（ASD）：
2つの主な症状があり、１つは、臨機応変な対人関係やコミュニケーションが苦手であること、2つ目は、こだわりが強く、興味や活動が偏り反復的で融通が利かないことです。また、音、光、におい、皮膚感覚などについて過敏であることも特徴です。

B．注意欠如・多動性障害（ADHD）：
症状は大きく、不注意と多動・衝動性の2つです。注意が散漫であることや、落ち着きがなく衝動的な行動をとることなどの特徴があります。
不注意の問題が主となる場合や落ち着きがなく衝動性の問題が主となる場合、また両者が混在する場合があります。不注意の症状は、注意・集中力が続かず、ケアレスミスが多い、物を無くしたり置き忘れる、片付けが苦手、約束を守れないなどがあります。多動・衝動的な症状は、落ち着きがない、一方的な話や不用意な発言、衝動買いや金銭管理が苦手、などです。

C. 限局性学習症（学習障害、LD）：
全般的な知的発達に遅れはないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算」、「推論する」などの特定の能力のうち、一部の取得と使用に困難を認める状態です。
読字障害（ディスレクシア）、書字表出障害（ディスグラフィア）、算数障害（ディスカリキュリア）などに分類されます。