「いや」「だめ」「自分で」と反発ばかり
2歳3ヶ月の女の子の母です。最近、何をしても「イヤ」「だめ」「自分で」と反発して、物事が進みませんし、叱っても言うことを聞きません。どうしたらいう事を聞くようになるでしょうか
子どもは、まず、お母さんに完全に依存した状態で生まれ、そこで十分な安心感をもらいます。安心感を十分に得た子どもは、外界への関心が生まれ、外に探検にでます。はいはいを始めた子どもは、色んな物に興味を持ち、ひっくり返したり、口に入れたりします。これが自立の始まりです。つまり、自立というのは、親にとっては、とても手のかかる状態になるという事です。直ぐに散らかす、口に何でも物を入れる、大切な紙を破る。とても目が離せません。しかし、こういう時の子どもは目が輝いています。
2、3才になると、第一反抗期が現れます。こちらが、指示したり、命令したりすると、「イヤだ」と言います。こちらが手を出そうとすると、「自分でやる」と言います。ますます手が掛かるようになります。
もう少し大きくなると、さらに行動はエスカレートし、遊びから、イタズラになります。大切な物を壊す、危ない事をする、等々。しかし、こういうことも、実は子どもの成長にとって大切なことなのです。
反抗は、自立のサインですし、イタズラは好奇心の現れであり、自発性の育ってきた証拠です。大人から見れば困った行動でも、子どもなりに理由があるのです。それを、大人の都合で、叱ったり、止めたり、ということを続けていると、自発性そのものまで、損なわれてきます。
今は確かに手が掛かるかもしれませんが、3歳過ぎれば、子どもの自立心の芽生えに付き合っていただければと思います。